STAFF INTERVIEW社員インタビュー
VISPER・ソリューション事業部
開発・技術部ハードウェア開発課
劉 氷
中国遼寧省鞍山市出身/遼寧科技大学卒
製品だけでなく、社内の雰囲気もグローバル仕様。
国境をこえた仲間たちと同じ喜びを感じたい。
私は当初、派遣社員として、主にシライ電子工業の海外向け製品説明書などの翻訳業務に携わっていました。社員として入社を希望したのは、10年以上黒字を出し続けているというすばらしい業績と、中国企業との関連も多く、中国語を生かせる仕事ができることに魅力を感じたからです。入社後は翻訳・通訳に加え、ハードウェア開発に関する図面を引いたり、部品を組み立てたりする業務をしています。
最初、とにかく苦労したのが言葉の壁。うまく日本語が話せなかったので、特に機械に関する専門用語を通訳するときは、思い通りに伝わらなくて辛かったです。しかし、この会社は外国人に対しても平等に接し、仕事を任せてくれる。「海外に技術が流出するかもしれない」と、外国人にはあまり教えない企業もあるようですが、シライ電工業はそれがない。しかも、私たち外国人の考え方を理解しようとする姿勢もある。そんな温かい環境なので、前向きにがんばり続けることができています。
私は入社1年目のとき、世界20ヵ国以上で使われているシライ電子工業の主力商品、プリント配線板検査機「VISPER(ヴィスパー)」の改良を任されました。ミッションは対応基盤サイズを小さくすること。私は開発経験が浅いし、日本語は未熟。とにかく不安でいっぱいでした。そんなとき上司に「経験がなくても心配しなくていい。協力する仲間もたくさんいる。足りない知識は勉強していけば大丈夫。一番重要なのはアイデアだ」と言われ、心がスッと軽くなりました。
それから改良に向け、考えられる要素を提案する日々。「どうすれば、改良がうまくいくのか?」。自宅に帰ってからも仕事のことが頭から離れない。提案がすぐに却下され落ち込むこともありました。「勘に頼らずデータなど準備し、効率よく取り組むこと」と仕事をする上で大事なことを学びながら、約1年かけて完成! そのときの喜びは、いまでも忘れません。自分が大きく成長できた経験です。
あと、ほかにもシライ電子工業のいいところがありました。それは、お客様の満足を第一に考え、いつも謙虚で、難しい要望に対しても協力して最後までやり遂げる姿勢。この会社は本当にすばらしい。今後もこの姿から。勢を見習い、優れた製品をつくることに貢献したいです。完成した喜びを、これからもみんなで一緒に感じていきたいですから。